好み

 

自分はSF世界が好きだ、とは言い切れない。

小説が好きだ。

 

ただ、その中でも、小説作家がありもしないことをまるであるかのように、現実で体験しているかのように考えて書いているものが引き込まれる。

 

それは好きだからではない。

 

その作家の頭の中はどのように考えているのか知りたいときがある。

 

その人の世界がある。

 

自分には見えていない何かが、はっきり文章で表すことができる。

楽しませることができる。

 

それは素晴らしいことだ。

 

小説が書きたい。それだけで世界が変わると書いたが、この作家たちは、世界を自ら創り出している。

 

まるでそこにあるかのように。

そこがおもしろい。

自分が考えつかないことをいとも簡単に文章で伝えてくる。ぶつけてくる。

 

その意図を汲み取れないのは非常にもったいないことだ。

 

その意図を全て汲み取れる人間でありたい。